私たちの肌を優しく包み込んでくれる素材のコットン。現在でも様々な衣類やタオルにも使われていますよね!
その中でも、「オーガニックコットン」と呼ばれるコットンが今話題になっているのです!
「オーガニック」とついているから
・普通のコットンよりも肌に優しいのかな?
・自然や環境に優しいのかな?
と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?また、最近何かと話題の「SDGs」にも配慮がされているのかと思われる方も少なくないのではないかと思います。
今回は、この「オーガニックコットン」と他のコットンの違い、どういった商品に使われているかを見ていきましょう。
はじめに
「オーガニック」とは日本語で、有機栽培を意味します。
有機栽培とは、有機肥料によって生産された農作物のことを指します。
例えば
・油粕
・魚粉
・鳥糞
・米ぬか
などが有機肥料になります。
普通のコットンとオーガニックコットンの違いは何?
品質面では、普通のコットンとオーガニックコットンには違いはありません。この2つの違いは栽培方法や収穫方法、加工方法が異なることです。
オーガニックコットンは栽培の時に農薬や殺虫剤を使わない
オーガニックコットンの場合は、殺虫剤を撒いて害虫を駆除するのではなく、テントウムシといった益虫を使用することで、害虫からコットンを守ります。
また、化学肥料を使わず、牛糞や堆肥などの有機肥料を使い、土壌を豊かに改良していくのです。
収穫方法が異なる
通常のコットンは、枯葉剤を散布して機械で刈り取る効率を重視した方法を採用しています。一方、オーガニックコットンは手間やコストはかかりますが、一つ一つのコットンを手摘みで収穫するので、コットンを傷つけずに柔らかな繊維を維持したまま収穫することができます!
加工方法が異なる
通常のコットンは、染めやすくするために漂白して色が定着しやすくなるようにしたり、繊維の毛羽立ちを防ぐために様々な化学処理を施します。柔軟剤や蛍光剤も使用したりするので敏感肌の方に対して優しくない工程があることは否めません。
対して、オーガニックコットンは、糸や布地に加工する際も化学処理を行いません。生地の最終洗浄も人体や環境に影響のない洗剤を使用しています。染色なども行わないため、色味が「真っ白」というよりかは茶色がかったアイボリー風味な色合いになったりします。
オーガニックコットンは何がいいの?
これらの違いを見てきて、オーガニックコットンはできあがるまでに相当な手間がかかっていることがお分かりいただけたかと思います。そのため、オーガニックコットンを使った製品は普通のコットンを使用した製品よりも金額が高いのです。
それならオーガニックコットンはどういった面がいいのでしょうか?
それは、綿花を育てる土地の土壌を守ることができ、地球環境に優しいところがあげられます。オーガニックコットンはその名の通り有機栽培で育てられたコットンですので、作業に携わる方たちの安全性に配慮しながら、太陽や大地といった自然の恵みを活かして栽培されています。
オーガニックコットンと名乗るための審査
オーガニックコットンと呼ばれるためにはそれぞれの国が取り決めた認証機関で厳しい審査を通過しなくてはなりません。その際には、以下のような認証があります。
・化学薬品の使用による健康負荷や環境負荷を最大限に抑えていること
・労働者の健康や安全に配慮されていること
・児童労働を禁止していること
このような基準に加えて、客観的な審査をクリアしなければ「オーガニックコットン」と表示されないのです。
つまり、オーガニックコットンは地球環境にも労働環境にも優しくSDGsにも配慮した素材なんです!
コットン素材のメリットとデメリット
コットンはもともとお肌に優しい素材。肌触りも気持ちいいですよね♪
ではどういったメリットがあるのでしょうか。
メリット
肌触りがよく、皮膚への刺激が少ない
優しい肌触りですのでチクチク肌を刺激することがありません。敏感肌やアトピーの方、刺激に弱い方に対してコットンはおすすめです。
吸水性が高い
汗といった体の水分も吸収してくれるのでタオルやTシャツにも使用されたりします。また、内側の水分を外側に発散するときに、熱を奪うので涼しく感じます。
保温性が高い
コットンの繊維は中が空洞になっていることもあり、熱が伝わりにくい、熱を逃しにくいことが挙げられます。
デメリット
縮みやすい
吸水性に優れているので、洗濯の時に膨張した糸が乾燥させることで元の長さに戻ろうとして、縮んでしまうことが起きがちです。
乾きにくい
こちらも高い吸水性のため、水分を蒸発させられずに、中々乾きにくい点がデメリットとして挙げられます。
オーガニックコットンもコットンと品質自体は変わりないので、オーガニックコットンのメリット・デメリットは普通のコットンと比べても大差ないです。
それではこのような材質のオーガニックコットンはどのような製品になっているか見ていきましょう!
オーガニックコットンを使用した製品
インナー
コットン生地は肌触りがいいので肌に触れることの多いインナーに使用されることがあります。オーガニックコットンは手作業で加工されるため、糸に綿花の葉っぱや茎が混ざっていて、それが茶色い斑点となって残っていることがあります。そのオーガニックコットンならではの自然を感じさせる作りは商品を選ぶ際の魅力になるのではないでしょうか♪
パジャマ
お風呂上がりに着るパジャマは普段の服よりも着心地の良いものを選びたいですよね。パジャマにもオーガニックコットンが採用されたものは多くあります。オーガニックコットンを使用したパジャマを扱うブランドもあるので、一度目を通されてはいかがでしょうか?
タオル
吸水性に優れていて肌触りのいいオーガニックコットンだからこそタオルにこだわってみるのはいかがでしょうか?オーガニックコットンを使用したタオルも販売されており、サイズもフェイスタオルはもちろん、バスタオルやハンドタオルなど様々あります!
まとめ
オーガニックコットンは私たちの身体、特に肌に優しいのはもちろん、製造過程の環境や作業している方に対してもとても優しくSDGsにも適した素材です。
お値段は少々高めですが、毎日使うアイテムをちょっぴり贅沢にしてみて気分を変えてみるのも良いかもしれませんね♪