SDGs

アップサイクルで不要なものをグレードアップ!SDGsにも繋がるこれからの価値観


最近、街でよく耳にするSDGs。以前にも増して、地球環境を大切にしようと私たちの手でゴミをなるべく出さないで、物を再利用することが大切になってきています

この時、よく耳にするのは

・リデュース
・リユース
・リサイクル

の3つかと思います。ところが、近年のSDGsの中にはこの3つとは異なる再利用の考え方があることをご存知でしょうか?

それは「アップサイクル」です!

今回は、この「アップサイクル」について皆さんと考えていこうと思います!

アップサイクルって何?

アップサイクルは、本来であれば捨てるはずだったものを、新しい価値をつけて以前より高い価値のものに生まれ変わらせることを言います。例えば、古くなったデニムパンツをバッグに直したり、海洋プラスチックゴミだったものからジュエリーを作ったりすることは、アップサイクルです。

アップサイクルをすることで資源を有効活用でき、ゴミを減らすことができる上に、買い物をせずに新しいアイテムを揃えることができるので注目を集めているのです!

アップサイクルのメリットって何だろう?

アップサイクル製品そのものを活かすところが特徴です。リサイクルだと資源に戻す手間やお金がかかるのですがアップサイクルは、例えば履かなくなったジーンズに自ら手を加えるだけでバッグに生まれ変わらせることができるので、アイデアひとつあれば一般の方でも気軽に行えることがメリットです。

さらに、アップサイクルした製品は後に説明するリユースやリメイクした製品よりも寿命が長いことも特徴です。

アップサイクルとSDGsのつながりって?

SDGsは個人の問題ではなく社会全体で取り組んでいかなければならない問題です。

社会の活動の中でも、企業の経済活動は廃棄物を発生させてしまうことが多く、これをどうやって減らしていくかが課題になっています。特にゴミやフードロスの削減は強く求められています。

そんな中、「アップサイクル」はゴミやフードロスの削減に大きく貢献できるので注目を集めているのです。普通なら廃棄してしまうものも、新たに加工し直したりすることでまた商品として売りに出せたり個人で利用するなどして、結果、廃棄物の量を減らすことができるからです。

廃棄物が出やすいフード業界やファッション業界、イベント業界の企業では従来通りの廃棄物を多く出してしまうシステムからアップサイクルを通してSDGsに貢献しようという動きが年々高まっています。

アップサイクルとリサイクルなどの類義語との違いは?

先の説明に出てきたこちらの言葉

・リデュース
・リユース
・リサイクル

この3つに加えてリメイクとアップサイクルはどう違うのでしょうか?

リデュース

リデュースは「ゴミを出さないように配慮する、ゴミそのものを減らす」ことが基本的な考え方です。スーパーでお買い物をするときに後々ゴミになるビニール袋を買うのではなくて、最初からマイバッグを持参することはゴミを減らすことになるのでリデュースになります。

アップサイクルは、廃棄物を「より価値のある物にする動き」で、廃棄物そのものを減らすことが目的のリデュースとは異なります

リデュースを心がけて行動したけど、どうしても廃棄物を作ってしまったときにアップサイクルでその廃棄物を生まれ変わらせることができたらいいですね!

リユース

リユースという考え方は、使わなくなったものをそのままの形で再利用することです。着なくなった服を他の人に譲ったり、フリマアプリや古着屋に売ることはリユースです。

アップサイクルだと使わなくなったものに手間を加えて新しい価値を加えますが、リユースは元の素材のまま再利用します。

リサイクル

リサイクルアップサイクル似たものと考えている方も多いのではないでしょうか?実は、この2つには明確な違いがあります

リサイクルは、一度製品が作られる前の資源の状態に戻します。そして、再度製品を作るのです。読まなくなった雑誌(古紙)を資源の状態に戻して、トイレットペーパーなどに再利用することは、リサイクルです。

一方、アップサイクル不要になったものの価値を上げるものなので、読まなくなった雑誌などの古紙があれば、それの色や材質を活かして、アクセサリーや雑貨に仕上げることができたら、それはアップサイクルになるのです。

リメイク

こちらもよく耳にする単語ですよね。

リメイクは、使用しなくなったものを別のものに「作り直す」ことです。手を加えるという点ではアップサイクルと同じですが、リメイクの場合は、加工後の価値の優劣は問わないことがアップサイクルとは大きく異なります。つまり、リメイクであれば加工後に価値が下がってもいいのです。

アップサイクルをしたいのであれば、新しい価値によって既存のものよりも価値のあるものにならなくてはなりません。その点、アップサイクルにはリメイク以上に作者のセンスが試されるのです!

以上がアップサイクルと他の似た用語との違いでした。

それでは、実際にアップサイクルにはどんなものがあるのでしょうか?

アップサイクルで生まれ変わった商品

カバン

着古したジーンズや廃棄衣料は丈夫で壊れにくいのでアップサイクルによってカバンやポーチに生まれ変わることができるのです。ジーンズのポケットはそのままカバンのポケットに使用できるので大変重宝されます!

例えば、ある靴ブランドでは廃棄タイヤを靴のソールにして注目を集めています。そうやって部品ひとつひとつをアップサイクルしたものを組み合わせて靴を作っているブランドもあるのです♪

食品

アップサイクルの流れは食品産業にも及んできています。普通だったら廃棄するようなものも食品に加工することによってフードロスを無くそうという動きが増えてきています。例えば、ブロッコリーの茎や大根の皮をチップスにして子どもたちにも美味しく食べてもらえるように加工し、食育に繋げたりしています。

まとめ

アップサイクルは、大きな企業も取り組み始めており、近年のSDGsの流れをより大きなものに押し上げることになるでしょう。

個人でも、使わなくなったものを加工することによって楽しくSDGsに参加できるのでアップサイクルの考えを皆さんの生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?