料理の基本調味料を覚えるためのゴロ合わせである「さしすせそ」のひとつ「酢」。
近年では調味料としてだけではなく、健康効果が期待できることから酢を飲むことが一躍ブームになりました。
酢にはどのような効果があるのでしょうか?ご紹介していきます。
酢の効果・効能
健康効果
疲労回復
わたしたちが疲れを感じる原因のひとつは、疲労物質である「乳酸」が体内に蓄積されたときです。
乳酸の蓄積によって筋肉疲労などを起こしてしまうため、疲労を癒すにはこの乳酸を分解させなければなりません。
酢には、酢酸やクエン酸、タンパク質を構成する多種のアミノ酸など60種類以上の有機酸が含まれています。
有機酸は乳酸を分解する働きをサポートし疲労回復効果があると言われています。
また、有機酸は疲労回復効果プラス、代謝が活発になり乳酸の蓄積を予防してくれてスタミナアップ、自然治癒力も高めてくれます。
腸内環境の改善
酢は腸内の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促す作用があり、便秘解消・予防に繋がります。
腸の「蠕動運動」とは、消化した食べ物を、腸が伸びたり縮んだりをくり返して腸内を移動させ、体外へ排出する動きです。
脂肪燃焼効果
酢に含まれる酢酸とアミノ酸は脂肪燃焼を促す働きがあります。
ある研究ではお酢の摂取により、内臓脂肪が減少したという結果が実証されています。
血糖値の上昇を抑える
血糖値は主に食事を介して上がっていきます。
酢酸が糖を胃の中に留まらせ、糖の消化吸収を遅らせることで、食後の血糖値上昇を緩やかにしてくれます。
美容効果
肌質、髪質の改善
<肌>
酢には、肌荒れの原因である過酸化脂質の増加を抑える働きや、ビタミンCを破壊する酵素の働きを抑えてくれるため、美肌効果があると言われます。
また、腸内環境が改善されることで美肌効果が期待できます。
<髪>
酢は胃酸の分泌を促進し、鉄を吸収しやすくします。鉄分不足は貧血の原因です。
鉄を吸収することで、頭皮の細胞の新陳代謝も活発になれば、髪の毛も健康な状態が保てます。
効果的な食べ方・飲み方
健康や美容に効果があると聞くとついたくさん摂りたくなりますが、適量を心がけることが大切です。
毎日継続的に1日大さじ1~2杯程度を摂ることをおすすめします。
摂取時間は朝昼晩いつでも構いません。
そのまま飲む場合は、5倍以上に薄めてから飲んでください。そのまま飲むと胃やのどの炎症を引き起こす可能性があります。
水で割るのはもちろん、お好みで炭酸水、お湯、豆乳、牛乳などで薄めるのもおすすめです。
ドレッシングや料理に使用しても◎
摂りすぎには注意点
- 酢を摂り過ぎると、歯を溶かし虫歯や知覚過敏になる可能性があります。
- 空腹時の摂取は胃や腸に強い刺激を与えますので、控えてください。
効果はいつ頃から表れるの?
血圧に関しては、毎日1日大さじ1杯摂ることで、1~2ヶ月後に改善されたという結果が出ています。
体脂肪の減少は、数値に変化が表れるまで約12週間ほどかかることが明らかになっています。
酢の効果を実感するには、長期間続けることが大切です。
また、体に異変があった場合はすぐに酢を摂ることを止めましょう。身体に負担のない範囲で続ける事が第一です。
良い酢の選び方は?
- アルコールを添加せず主原料をアルコール発酵させているお酢。(醸造酢)
- 製法が発酵助剤を添加した速醸法ではなく、静置発酵法で製造されたお酢。
- 糖類や添加物が入っていないお酢。
まとめ
今回は酢についてご紹介しました。
毎日適量摂り続けると健康や美容に効果が期待できることが分かりましたね。
無理のない範囲でぜひ酢を摂り入れてみてください。